放課後、誰もいなくなった講堂に来た2人。 舞台の上には演劇部がつくりこんだ大道具。学園祭の季節である。 と、彼女の姿が消えている。舞台の上を探すジュン。 突然、彼女の声が反対側の客席の方から聞こえてきた。 普段とは違う、妙に芝居がかった喋り方をするひな。 なにやら、別の次元にきてしまったかのような 不思議な感覚がジュンを包む。 ひなが、ポッキーの箱を放り投げる。彼女の気持ちを 受けとめられるかどうかのテストなのか・・?などと考えるより前に、 反射的に走り出しているジュン。 間一髪のスライディング・キャッチ。 舞台の上にはいつの間にかひなの姿。どこか非現実的な雰囲気で、 ひょっとすると、ひなか、もしくはジュンの白昼夢なのかもしれない… と思わせるお話。 |
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