番外編 アフレコ作業

撮影日誌

クランクアップ涙の涙の涙の別れから約3週間、やっと私の岡田君と麗奈ちゃんが帰ってきた。(「私の」という個人的感情の意味は7月26日の撮影日誌から感じとって下さい)
麗奈ちゃんは相変わらずノリノリで「わぁーおおやまさぁーんだー元気でしたかぁ」と、暖かく迎えてくれた。もー麗奈ちゃんってばカワイイッきゅっと抱きしめて持って帰りたい。そして、かなり無理あるネコなで声で「やっほーキャー(頬赤くして)岡田くぅーん久しぶりだねぇ元気だった?」とすりよった所、彼は「おはようございます」と一言だった。え?今なんとおっしゃいました?もちろん映画の世界での挨拶はいつ何時であろうと「おはようございます」で、岡田君は決して間違っていないのですが・・・決まり切ったあいさつだけなんて、私たちの仲はそんなものだったの?ってそんなものですよと言われりゃそれまでなんですが、ちょーっと寂しぃじゃなぁーい。くすんくすんくすんくすんくすんくすん。彼は次の現場に行って大人になってしまって、ワタクシなんか相手にしてられるかーって感じなんだわきっとさみしーよー。と、うだうだした思い。しかしそれは私の単なる思い過ごしだった訳で、よくよく聞いてみると彼は「ア・ルース・ボーイ」の現場が終わるとすぐに(ひまわり畑の現場から直行で)大阪に飛び、ドラマの出演に月曜から金曜まで大忙しで、土曜日曜は、映画のキャンペーンで地方に出没し(この日もアフレコ終了後に札幌に飛んだ)その合間に雑誌の取材をこなしてと、かなりの過密スケジュールであったのだ。ちょっとお疲れ様だったのが私を寂しくさせる原因だったみたいでした。くれぐれも身体には気をつけて、元気でやんちゃな岡田君でいて欲しいとせつにねがうものであります。岡田君っファイトだ。
そしてまたさみしい想いを胸にためながら、仕上げ作業の過酷なバトルを闘うというギャップが私の精神を壊し始めた。

★スタッフ紹介★
名 前 :堀内耕太郎
ふりがな:ほりうちこうたろう
担 当 :音楽録音(&シンセサイザー・プログラミング)
主な仕事内容:
ある時は、シンセサイザー・プログラマー。またある時は、レコーディング・エンジニア。そして、その実体は、「夜明けのクレジットマン」。ですの。
作品歴 :
「釣りバカ日誌8・9」「愛の新世界」「ドリーム・スタジアム」
特に注目してほしい所:
「M-18ショートバージョンなのね」
映画は総合芸術ですので、音楽は心情、情景を構成するためのひとつ。自然に、時には意外性をもって、演出意図に答えていくことが大切なんだと思います。このことを心がげたつもりです。かしぶちさんの音楽が特にこのことを大切になさっていて、素晴らしいのは言うまでもないことです。完成が楽しみです。
ア・ルース・ボーイという作品について思うこと:
これは困った。僕は音楽の入るシーンしか関わってないので作品の断片しか観てないのです。ですから、それらのシーンから感じたものが、ひとつの流れに沿ってつながった時への期待感と言うものは、それゆえに大きいわけです。で、完成が楽しみだと・・・。
★スタッフ紹介★
名 前 :高石真美
ふりがな:たかいしまみ
担 当 :音楽プロデューサー
主な仕事内容:
映画の内容に合わせて、その映画に音楽をつけてくれる作曲家を選定。作曲家が決まったら、具体的に打ち合わせをし、予算内でその音楽がレコーディングが出来るように手配。その他、主題歌を決めたり、映画の中で俳優が歌ったりする曲の権利処理などなど。映画の中に出てくる音楽のことならなんでもやってます。
作品歴 :
『釣りバカ日誌9』 『大統領のクリスマスツリー』 『宮沢賢治ーその愛ー』
特に注目してほしい所:
ギターの名手、古川さんの泣かせるプレー。
居酒屋で聞こえてくるカラオケ『越冬つばめ』。意外な人が歌ってます。
ア・ルース・ボーイという作品について思うこと:
20代後半を迎えた今でも、私には1人の男性を生涯愛し続ける自信がありません。この映画を観ると、そんな自分を反省したりします。結果がどうなろうと、これほどに人を思えるっていいことですね。ハー(大きなため息)。

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