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その男、凶暴につき
1989年8月12日
上映時間:103分
配給:松竹富士
制作:松竹富士

CAST
北野武
:白竜
:川上麻衣子
:佐野志郎
:芦川誠
:吉澤健
:趙方豪
:平泉成
:音無美紀子
:岸辺一徳
・・・その他
STAFF
制作・原案:奥山和由
監修:黒井和男
企画協力:末吉博彦
プロデューサー:鍋島壽夫
:吉田多喜男
:市山尚三
監督北野武
脚本:野沢尚
撮影:佐々木原保志
照明:高屋齋
録音:堀内戦治
美術:望月正照
編集:神谷信武
音楽:久米大作
監督補:天間敏広
記録:中田秀子
助監督:月野木隆
特殊効果:納富貴久男
音楽プロデューサー:佐々木麻美子
製作担当:貝原正行
INTRODUCTION
 内なる凶暴な声に自ら恐れつつも、突き進む一人の刑事。組織を嫌い、組織からは疎まれる一匹狼には、 その無垢な表情とは裏腹に、いつもかすかな血の臭いが漂う……。その男、我妻諒介、39歳。職業、刑事。男は、所内でも異 端視される存在だった。ある日、一隻の釣り船で惨殺死体が発見された。男は麻薬売人の柄本。捜査を進める我妻は、その糸をたぐり寄せていくうち、青年実業家・仁藤と、我妻の親友であり、防犯課係長でもある岩城にたどり着く。自分がガンで長くないと知った岩城は、生まれてくる子供のために金が必要で、押収したヤクを横流ししていたのだ。そして岩城は口封じのため、自殺とみせかけられてあっけなく死んでゆく。 そしてもう一人の同僚・本間は、上司の指示する通りに、ピストルの安全装置をはずさずにいたばかりに、 生ける屍になってしまうのだった。二人の友人を事もなげに闇に葬り去ろうとする警察、そして麻薬犯罪組織の首領・仁藤と、その傘下にある殺人鬼・清弘への狂気にも似た我妻の怒り。腐り切った組織に対して、我妻は自らの凶暴さで戦う。

Note
単なる主演予定者だった北野武が降板した深作欣二に代わり監督まで行うというかたちで、監督第一作は実現された。


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